銀ちゃん凄い!満塁1号!驚き2号



 【西武13−4ソフトバンク】銀ちゃん、凄すぎる。西武の大物ルーキー、炭谷銀仁朗捕手(18)が29日、ソフトバンク戦の2回に左翼席へ1号満塁本塁打。6回にも左越え2ランを放った。高卒新人の満塁弾は86年の清原(西武=現オリックス)以来5人目、1試合2本塁打は93年の松井(巨人=現ヤンキース)以来という快挙。開幕から先発マスクをかぶる18歳の2発6打点の活躍でソフトバンクの開幕連勝を3で止めた。http://www.sponichi.co.jp/baseball/npb/2006/sokuhou/index.html

北九州の夕闇に吸い込まれた白球を見て思った。「よし、犠牲フライだ!」。2回、3連打でつかんだ無死満塁の先制機。高めの直球を振り抜いた炭谷は一塁に駆けながら左翼上空に目をこらした。打球は伸びる。左翼のカブレラがフェンスに登る。そして、あきらめた。胸元で右拳を握った。18歳の新人が、またひとつ球史に名を刻んだ。

 「きのう(28日)悔しい負け方(サヨナラ負け)をしたので、1点でも欲しかった。球場は狭い(両翼92メートル)けど、風が逆に思えたので入らないと思いました。ソフトバンクファンが多くて、歓声が上がらなかったからヒットかと思いました」

 シーズン開幕戦で高卒新人捕手51年ぶりの開幕スタメン。約半世紀ぶりの扉をこじ開けた男は、これだけでは終わらない。6回1死一塁では水田の低めのスライダーを左翼ポール際に運んだ。これで2発6打点。高卒新人の満塁弾が86年の西武・清原(現オリックス)以来、史上5人目なら、1試合2発は93年の巨人・松井(現ヤンキース)以来の快挙だ。スター選手に肩を並べた新人は「いや、自分なんてまだまだです」と顔を赤らめた。

 ヤフードームでサヨナラ負けを喫した前夜。球場に隣接する宿舎への通路を歩く炭谷の目は真っ赤だった。だが宿舎の連絡板にムードメーカーの平尾が書き込んだ言葉があった。「みんな、あしたも元気を出して行こう!」。この言葉に救われた。高校時代は負けたら終わり。プロは毎日のように試合が続く。「あの言葉で頭を切り替えることができた」と感謝した。

 さらに部屋に戻ると、携帯電話に父・英毅さん(45)から連絡が入った。その第一声は「お前は8番打者やぞ」。肉親だからこそ言える簡潔な言葉だった。開幕戦で高卒新人捕手では史上初の安打を記録したが、その後の2試合は計7打数で無安打。安打を求めて大振りになっていた自分に気付いた。コンパクトなスイングを意識して、この日の2発につなげた。

 満塁弾の記念球は京都の両親に贈る予定。試合後は取材に追われ、ナインのバスは先に福岡へと出発した。タクシーを用意された炭谷は「VIPですね。福岡までは1万円以上でしょ?もったいないですね」。グラウンドを離れ、初々しい18歳の素顔をのぞかせた。

 ≪グラマン初白星≫グラマンが7回途中まで4失点。得意のチェンジアップを低めに集め、来日初白星を挙げた。序盤から打線の大量援護もあって「立ち上がりは緊張していたけど、2回の6点で勇気をもらえた」と感謝。伊東監督は「あれだけの投球なら文句はない。援護をもらってリズムよく投げていた」と目を細めた。

 <ソフトバンク カラスコ大誤算でストップ>初登板のカラスコが大誤算で開幕からの連勝は3でストップ。右腕が5回途中までで9失点しては士気が低下しても仕方ない。先発4本柱に続く存在と見込んだ投手の不出来に、王監督は「初登板で入れ込みすぎたところはあるだろうがなあ」と期待外れの様子。杉本投手コーチは「話にならなかった。この教訓を生かして修正してほしい」と猛省を促していた。





今年もパ・リーグは面白いです。楽天が勝てばもっと面白いですけど・・・