松井秀、Vへ神の手…整体師を呼ぶ

ヤンキース松井秀喜外野手が体力回復を目指し、開幕戦直前に日本からなじみの整体師を招いて治療を受けることが分かった。5番レフトで出場したキャンプ地打ち上げのデビルレイズ戦では2試合連続となる3打数無安打と、オープン戦終盤で疲れがピークに達しているのは明らか。数々の名場面を演出してきた“神の手”にすべてを託す。

 Dレイズの先発、22歳の右腕ジャクソンに対し松井は第1打席左飛、第2打席はバットが折れて二ゴロ。第3打席はフルカウントから低めに伸びる直球に手が出ず、見逃し三振だった。オープン戦最後の2試合はアリゾナ州に移動するため、キャンプ地での試合はこの日で終了。ここ4戦13打数2安打と調子が上がらず、松井も「(状態は)正直言ってあんまりよくないです。なかなかバットの芯にも当たらないし」と元気がない。

 今季はジーターやAロドリゲスなどWBC出場組を欠いたため、唯一のスター選手として試合に出場し続けた。負担はオープン戦終盤になって噴出、打撃不振に陥った。開幕を目前に控え、「バッティングに対する自信という意味では去年、一昨年よりよくない」と、まれに見る悪い状態だ。

 しかし、松井は切り札を用意していた。4月3日の開幕戦直前に日本から整体師を招き、治療を受けるのだ。関係者は「今年も例年通り来ていただく」とし、開幕戦の前日練習が行われる同2日にサンフランシスコ市内のホテルで入念なマッサージを受けるという。

 メジャー1年目、03年3月31日の開幕直前、松井は高校時代から治療を受けているこの整体師を急遽呼び、デビュー戦でメジャー初打席、初安打、初打点の活躍。また昨年の開幕戦でもホームランを含む3安打、本塁打性の打球をジャンプでつかむ好プレーと、オープン戦終盤の疲れがウソのような動きを見せた。

 開幕戦での爆発が神の手にかかっている。
http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=sports&d=20060331&a=20060331-00000000-ykf-spo