納豆の粘り成分活用、新型インフルエンザの出現を監視

 鳥インフルエンザウイルスが変異し、人間社会で流行する新型インフルエンザウイルスに変わることが世界的に懸念されているが、そのウイルス変異の兆候を監視する安価で簡単な検査法を静岡県立大薬学部の鈴木隆教授らがヤマサ醤油(しょうゆ)などと共同で開発した。
 インフルエンザウイルスは、鳥や人の粘膜などの細胞表面に取り付く。もし鳥ウイルスの形が、人の粘膜にも取り付きやすいように変異すると、人で感染が広がる可能性が高まる。
 鈴木教授らが考えたのは、納豆の粘り成分で鳥や人の細胞の一部を検査用の板に固定し、ウイルスを加えて形が変わっていないかどうかを調べる方法。従来の方法より検出感度が非常に高くなるという。
 タイの動物衛生研究所では、鳥インフルエンザウイルスの変化を監視する道具として、実験的に使用を始めている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060404-00000305-yom-soci