キムタク「HERO」が復活

 SMAP木村拓哉(33)主演で、01年に大ヒットしたフジテレビの連続ドラマ「HERO」の特別版が7月上旬に放送されることになった。木村演じる久利生公平検事が一夜限りで復活。耐震強度偽装事件など、社会的な大事件が相次いでいることを受け、型破りな若手検事というヒーローの再登場が決まった。

 木村主演の連ドラで、スペシャルが制作されるのは初めて。背景には、耐震強度偽装事件やライブドアグループの証券取引法違反事件など社会的に注目される事件が相次ぎ、検察の仕事がクローズアップされていることがあり、庶民のうっぷんを晴らすべく、きっちり悪を斬る久利生再登板が決定。フジテレビでは「時代がHEROを復活させた」と説明している。

 01年1月〜3月に、フジの看板ドラマ枠「月9」で放送された作品。検事ながら、ジーンズにダウンパーカーといういでたちの久利生が人気となった。関東地区での平均視聴率は初回から最終回まですべて30%超え。終了から5年を経た現在も、34・3%の全話平均視聴率は同局のドラマ1位を誇っている。

 確実に視聴率をとるとされる木村の主演ドラマの中でもトップの数字。放送後、台湾や香港、韓国など、アジア各国からリメーク権を求める声が寄せられたというが、制作サイドは「久利生は木村拓哉以外考えられない」として許可してこなかった経緯がある。

 ヒロインの松たか子(28)ら連ドラのレギュラーに加え、堤真一(41)、綾瀬はるか(21)、中井貴一(44)らスペシャルならではの顔ぶれが出演することも決まった。今回、久利生は事件とは無縁ののどかな村に赴任。11年ぶりに殺人事件が起き、久利生や周辺の人々の運命がほんろうされていくという。企画担当の同局、石原隆氏は「放送決定を心からうれしく思っています。豪華な顔ぶれがそろい、興奮している」と話している。
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2006/04/28/01.html