入来 薬物で50試合出場停止処分

 米大リーグは28日、薬物規定違反でメッツ傘下のマイナー、3Aノーフォークに所属する入来祐作投手(33)に、50試合の出場停止処分を科したと発表した。同投手は薬物検査で陽性反応を示した。どのような薬物を使用したのかは不明。

 同投手の代理人によると、本人は「禁止薬物を使用した覚えはなく、なぜ陽性反応が出たのか分からない」と話している。日常的には、日本と米国で購入した栄養補助食品を摂取しているという。出場停止期間中は、チームに同行せず自主練習する予定。

 米国球界での日本選手の薬物規定違反には、昨年5月に2Aバーミンガムに所属していた養父鉄投手が、15試合の出場停止処分を受けた例がある。

 入来は巨人、日本ハムを経て今季から大リーグに挑戦。開幕直前にマイナーに降格し、さらにメジャー昇格の目安となるメッツの40人枠からも外されていた。

 米大リーグでは2003年から薬物検査を実施。入来は異議申し立てが可能だが、これまでの例から処分が覆る可能性は極めて低い。
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